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印刷用PDF 2017年: 統合レポート (ESG詳細版) | CSR (環境・社会) | KDDI株式会社

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目次

CSRに関する情報開示... 002

社長メッセージ... 003

KDDIの事業と戦略... 005

KDDIのCSR... 006

KDDI行動指針... 008

CSR推進体制... 009

ステークホルダーエンゲージメント... 010

4つのCSR重要課題... 013

●重要課題ハイライト 重要課題①安定した情報通信サービスの提供... 017

ハイライト 災害時の復旧支援... 018

重要課題②安心・安全な情報通信社会の実現... 019

ハイライト ICTサービス利用の啓発活動... 020

重要課題③多様な人財の育成による活力ある企業の実現... 021

ハイライト 女性の活躍推進... 022

重要課題④地球環境保全への取り組み... 023

ハイライト 環境保全計画... 024

●事業を通じたCSR(KDDIの製品・サービス) ...  025

ネットワーク品質の管理・向上... 026

製品・サービスへの責任... 029

カスタマーリレーションシップマネジメント... 032

ブランド管理... 036

イノベーションマネジメント... 037

成長市場での取り組みについて... 041

●事業を支えるCSR(KDDIの経営基盤) ...  043

コーポレート・ガバナンス... 044

人権... 058

サプライチェーンマネジメント... 059

労働慣行... 061

人財確保・人財育成... 069

コミュニティ参画・発展... 074

環境マネジメント... 079

環境パフォーマンス... 086

社外からの評価... 094

データ集... 099

(3)

CSRの情報開示の考え方

KDDIは、財務情報および非財務情報の開示ツールとして、「統合レポート」を 発行しています。財務情報を中心とした「統合レポート」に加え、環境・社会側 面の非財務情報を拡充した「統合レポート」(ESG詳細版)を、PDF(日本語・英 語)にて発行しています。

「統合レポート」(ESG詳細版)では、GRI「サステナビリティ・レポーティング・ガ イドライン第4版」(G4)を報告の参考にし、かつKDDIの価値創造に対する 理解促進に資すると判断した情報を拡充しています。

今後もステークホルダーの皆さまとのコミュニケーションを図りながら、 CSRの取り組みを推進していきます。

報告対象期間

2016年度(2016年4月1日~2017年3月31日)の事業活動を対象として います。一部、2016年3月以前、2017年4月以降の取り組みについても報 告しています。

報告対象範囲

KDDIおよびグループ165社の事業活動を範囲としていますが、売上高 の連単倍率は1.23倍程度であることから、KDDI単体を中心に報告してい ます。

発行時期

2017年8月(次回予定2018年8月、前回発行2016年8月)

外部保証

本レポートに記載の環境データ(スコープ1、2)は、信頼性を確保するため Lloyd's Register Quality Assurance Limitedによる独立した第三者保証 を受けています。また、環境データ(スコープ3)については、株式会社早稲田 環境研究所による第三者検証を行っています。

お問い合わせ先 KDDI株式会社

総務・人事本部 総務部 CSR・環境推進室 E-mail : csr@kddi.com

〒102-8460 東京都千代田区飯田橋三丁目10番10号

CSRに関する情報開示

参考にしたガイドライン

・ GRI (Global Reporting Initiative)

「サステナビリティ・レポーティング・ガイドライン第4版」

・ SASB(SUSTAINABILITY ACCOUNTING STANDARDS BOARD)

(Telecommunications)

・ IIRC(International Integrated Reporting Council)

・ ISO26000:2010 「社会的責任に関する手引」

・ JISZ26000:2012 「社会的責任に関する手引」のJIS規格

・ 環境省「環境報告ガイドライン(2012年版)」

環境配慮の観点から、冊子版は2013年版の発行 を最後とし、2014年以降は、ウェブサイト上で電子 データ(PDFファイル) での公開方法に変更してい ます。

個人投資家 生活者

専門家 機関投資家 財務情報

IRサイト

CSRサイト

非財務情報

株主通信 統合レポート

統合レポート(ESG詳細版)

(本レポート)

(4)

代表取締役社長 田中 孝司

「KDDIフィロソフィ」を実践し、豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献します。

CSR経営の原点が「KDDIフィロソフィ」です

KDDIは、「KDDIフィロソフィ」の実践を通じて、すべてのステークホルダーの皆さまから愛され、信頼される企業を目 指しています。KDDIには、社会インフラを担う通信事業者として、24時間365日いかなる状況でも、安定したサービ スを提供する重要な社会的使命があります。通信事業は、電波など国民共有の貴重な財産をお借りすることで成り立 っているだけに、社会が抱えるさまざまな課題に対しても、高い志を持って、貢献していく社会的責任があると認識し ています。このような企業としての姿勢、従業員の持つべき考え方をまとめたものが「KDDIフィロソフィ」であり、そこ にCSR経営の原点があると私は考えています。

また近年、事業のグローバル展開を積極的に進めていくなかで、各事業部門の連携強化とシナジー発揮のために、 全従業員が共通の価値観を持って行動することが不可欠であると実感しています。KDDIは2013年の改定を機に、本 フィロソフィの浸透に向けて、国内外の従業員に向けた啓発活動を行っています。今後も「KDDIフィロソフィ」を全従 業員が共有し、一丸となって使命を遂行することでCSR経営を推進してまいります。

すべてのステークホルダーの皆さまの声に耳を傾け、ともに創り出す

私たちは、事業を支えてくださっているお客さま、パートナー企業さま、株主の皆さま、地域社会や行政機関など多岐 にわたるステークホルダーの皆さまと積極的な対話を行うことで、あらゆる分野における課題に取り組んでいます。そ の上で事業を通じて貢献し、さらに新しい社会的価値を生み出す「共創」こそが、KDDIが目指すCSR経営であると考え ています。

近年、気候変動への国際的枠組みであるCOP21(注1)「パリ協定」や、国連が定める国際的な課題解決に向けた「持続 可能な開発目標(SDGs)(注2)」など、社会課題に対応する国際的な動きが加速し、企業にも事業を通じた貢献が強く求 められています。こうした社会環境の変化に迅速に対応するため、KDDIは、2016年度、第4期環境保全計画「KDDI GREEN PLAN 2017-2030」を策定し、自社CO2排出量の削減など、「地球温暖化対策」「循環型社会の形成」「生物多 様性保全」を重点課題とする目標を策定・公表しました。また、SDGsに掲げられた社会課題や長期的目標を鑑み、ステ ークホルダーの皆さまの意見を取り入れながら、CSR重要課題(マテリアリティ)の見直しにも着手しました。

(5)

社会的価値を生み出す「共創」に向けたCSR経営の実現に向けて

①我々ならではのイノベーションを起こす

KDDIは、2016年度からの3年間の中期的な事業運営方針として「国内通信事業の持続的成長」に加えて、新たな成 長軸の確立に向けて「au経済圏の最大化」と「グローバル事業の積極展開」を掲げ推進しています。国内通信事業の持 続的成長においては、当社の成長戦略である「3M戦略(注3)」をさらに推進し、皆さまの生活・暮らしに関わるさまざまな 領域に、我々ならではのイノベーションを起こし、社会課題の解決と持続的な発展に貢献します。

また、auの顧客基盤をベースとした「au経済圏の最大化」に向けて、通信企業からライフデザイン企業への変革を目指 し、お客さまのライフステージに応じたさまざまなサービスを提供するとともに、お客さま体験価値を提供する基盤を 強化します。

さらに、グローバル事業として展開している国や地域においては、KDDIが、国内外で培った技術・経験・ノウハウを用い て、それぞれの国・地域の文化や社会・経済の状況にあわせた通信関連事業を展開することにより、豊かなコミュニケ ーション社会の発展に貢献してまいります。

②個性あふれる多様な人財を育成する

社会のニーズや価値観が多様化しているなかで、新しい価値を創造し続けていくためには、企業自身が多様性を有 することが必要です。私たちは、ダイバーシティ&インクルージョンの考えのもと、性別、年齢、国籍、言語、障がいの有 無、性的指向などにとらわれず、あらゆる従業員の個性や力を組織に生かしていくための取り組みを進めています。特 に女性の活躍に力を入れており、2012年度からは会社の意思決定の場に多くの女性が参画できるよう女性リーダー の育成・登用に注力しています。2020年度までに女性ライン長を200名登用することを目標に掲げ、さまざまな取り 組みを展開し、この結果、女性活躍を推進している企業に与えられる「なでしこ銘柄」に5年連続選定されました。この ほか、経済産業省がダイバーシティ経営によって企業価値向上を果たした企業を表彰する「新・ダイバーシティ経営企 業100選」への選定、また、LGBTなどの性的マイノリティに関する取り組みを評価する「PRIDE指標」において最高位 である「ゴールド」を受賞するなど、当社の取り組みをステークホルダーの皆さまからもご評価いただきました。 さらに2016年度は、ダイバーシティ&インクルージョンによる「多様性」の推進に加え、個々の従業員が新たな価値を 創造し、生産性を向上させる新たな取り組みとして「働き方変革推進委員会」を設置しました。現在、同委員会を通じ、 従業員一人ひとりの多様な能力が発揮できるよう、さまざまな「働き方変革」の取り組みを実施しています。

KDDIは、社会的価値を生み出す「共創」の実現に向け、今後も、ステークホルダーの皆さまの声に耳を傾け、イノベー ションを通じた社会課題の解決とそれを支える多様な人財の育成に努め、持続可能な社会と活力ある企業の実現を 目指してまいります。

2017年8月

注1 国連気候変動枠組条約第21回締約国会議 注2 SDGs:Sustainable Development Goals

注3  KDDIは、「マルチネットワーク」「マルチデバイス」「マルチユース」の3つの頭文字からなる「3M戦略」を推進しています。スマートフォンやタ ブレット端末などお好みのデバイスで、つながりやすい、最適なネットワークを介し、魅力的で多彩なサービスやコンテンツをシームレスにご 利用いただける通信環境をお届けします

(6)

事業セグメント 事業概要

パーソナルセグメント 個人向け通信サービスなどの提供

個人のお客さまを対象に、モバイル・固定通信サービスなどを提供しています。モバイルでは、主力の「au」ブランドのサービスと、連 結子会社のUQコミュニケーションズなどが提供するMVNOサービス、固定通信では、「auひかり」ブランドのFTTHサービス、CATV サービスなどを展開しています。また、通信以外のサービスとして、auショップを活用した物販サービス「au WALLET Market」や、

「auでんき」などのエネルギー事業を提供しています

バリューセグメント 個人向けコンテンツ・決済サービスなどの 提供

個人のお客さまを対象に、オンライン・オフラインの両領域において、コンテンツ・決済などの付加価値サービスを提供しています。

「auスマートパス・auスマートパスプレミアム」をはじめとする月額会員制のデジタルコンテンツサービスの魅力化や、「Wowma!」 などのコマース事業、保険などの金融事業の強化による「au経済圏の最大化」を進め、通信以外の収益拡大を図っています

ビジネスセグメント 企業向け通信・ソリューション/クラウド型 サービスなどの提供

大企業から中小企業まで幅広い法人のお客さまを対象に、スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末から、ネットワーク・アプリ ケーションまでをシームレスにご利用いただけるクラウド型サービスを含む、多様なソリューションサービスを提供するほか、あらゆる モノとインターネットがつながるIoT分野においても、さまざまな取り組みを進めています

グローバルセグメント 海外での企業/個人向け通信・ソリューショ ン/クラウド型サービスなどの提供

法人のお客さまに対して、データセンター「TELEHOUSE」を核としたICTソリューションをワンストップで提供するほか、ミャンマーや モンゴルなどにおけるコンシューマビジネスにも積極的に取り組んでいます

その他 通信設備建設および保守・研究開発など 通信サービスを支える設備の建設や保守に加え、情報通信技術の研究および開発などを行っています

KDDIの事業と戦略

KDDIの主な事業概要

KDDIは、M&Aなどを通じて、モバイル・固定通信を併せ持つ総合通信事業 者としての基盤を拡充し、成長を続けてきました。

現在、国内においては、新たな収益源の確保に向けて、通信事業の顧客基盤 を活用することにより、非通信事業領域での収益化に向けたさまざまな取り 組みを積極化させています。

また、グローバル事業においても、ミャンマー・モンゴルのモバイル通信市場 に参入するなど、持続的成長に向けた取り組みを進めています。

中期経営目標

日本の通信市場においては、携帯電話事業者が提供するサービスなどの同 質化や、MVNO各社による格安SIMサービスの普及など、事業環境は厳しさ を増してきています。その一方で、IoTをはじめとした新たなビジネスチャン スも生まれようとしています。これらの環境変化に迅速に対応しながら、持続 的な成長を実現していくために、KDDIは、従来のビジネスの延長線ではな く、スピード感を持って「変革」していかなければならないと考えています。こ のような背景を踏まえ、2016年5月、KDDIは、2018年度に向けた新たな中 期目標を発表しました。

方針・体制 KDDIグループ 方針 KDDIグループ 2018年度に向けた中期目標

(7)

〈事業を通じたCSR活動(例)〉

〈事業を支えるCSR活動(例)〉

マーケティング 仕入れ 物流 建設 使用運用

保守 リサイクル

事業活動に よって生じる 社会への影響

配送にともなう CO2排出

資源の利用 基地局 動にともなう CO2排出

携帯電話使用に COともなう2排出

デジタルデバイド

(情報

ケータイ利用時の 安全リスク

レアメタル 等の 少資源廃棄

小型化・ 素化 物流の効率化 トライブリッド基地局の建設 お客さまの節電支援サービスの提供 侜上国での通信支援 ども 高齢者への啓発 リサイクル携帯電話

事業の発展 通信サービスの安定した

提供 持続可能な 社会の発展 CSR調達、グリーン調達 ダイバーシティ インクルージョン推進 BCP対応

KDDIのCSR

KDDIのCSR方針

「豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献する」という企業理念の実現の ために、KDDIは、社会インフラを担う通信事業者として、24時間365日いか なる状況でも、安定したサービスを提供する重要な社会的使命があります。 そして、この使命を遂行するための軸としてCSRがあると考えています。また 通信事業は、電波など国民共有の貴重な財産をお借りすることで成り立って いるだけに、社会が抱えるさまざまな課題に対しても、高い志を持って、自ら 貢献していく社会的責任があると認識しています。このような企業としての 姿勢、従業員の持つべき考え方を従業員の基本姿勢である「KDDIフィロソフ ィ」のなかに明示しています。

CSR活動の軸となるのは次の2つです。ひとつは「事業を通じたCSR」で、事 業活動によって生じる社会の影響をリスク(チャンス)としてとらえ、課題解決 に向けて展開する活動です。もうひとつは「事業を支えるCSR」で、サービス の提供を支える基質となる活動です。

方針 KDDIグループ KDDIのCSR体系図

ステークホルダー

(事業運営方針)

お客さま体験価値

の提供

事業を 通じたCSR

事業を支えるCSR KDDIフィロソフィ・行動指針

KDDIのCSR重要課題 安定した情報通信サービスの提供 安心・安全な情報通信社会の実現 多様な人財の育成による活力ある企業の実現

地球環境保全への取り組み

バリューチェーンとCSR

NPO・NGO 地域社会

行政機関/ 業界団体 株主・投資家

従業員・家族 サービスご利用者

お取引先

事業を通じたCSR

事業を支えるCSR

(8)

KDDIのCSR

KDDIフィロソフィ

「KDDIフィロソフィ」とは、従業員が持つべき考え方・価値観・行動規範を示し たものです。通信事業を本業としているKDDIだからこそ、大事にしなければ ならない考え方やKDDIのあるべき姿が随所に盛り込まれています。「KDDI フィロソフィ」は、KDDIの従業員がとるべき基本姿勢であり、CSRの基盤で もあります。その実践を通じて、すべてのステークホルダーの皆さまから愛 され、信頼される企業を目指しています。

「KDDIフィロソフィ」の浸透

「KDDIフィロソフィ」の共有と実践を目指し、社長・役員が全従業員に向けて 直接「KDDIフィロソフィ」の意味や具体例などを語り、浸透を図っています。 そのひとつとして、2016年度は、全役員が参加する社長主催の勉強会など、 階層別の勉強会を計10回開催しました。また、組織横断で全従業員が参加 する勉強会を年2回開催しているほか、各本部単位で企画・運営する勉強会 も開催し、理解浸透に努めています。

海外拠点では、毎年、幹部向けに勉強会を実施しています。また2016年度は

「KDDIフィロソフィ」の紹介ビデオを英語・中国語版で制作し、海外従業員 の理解浸透を図るツールを拡充しました。これらの取り組みでの学びと実践 を通じて、すべてのステークホルダーの皆さまから愛され、信頼される企業 を目指しています。

■ 2016年度全従業員向け勉強会実績 実施回数   

582

参加のべ人数 

24,787

名 理念

浸透

KDDIグループ

KDDIグループ

KDDIフィロソフィ 第1章 目指す姿

・ つなぐのは思い、 つなぐのは笑顔

・ 真のグローバル化へ

・ 365日、守るのが使命

・ お客さま第一に考える

第2章 経営の原則

・ 社会への責任を果たす

・ 事業の目的、意義を明確にする

・ 公明正大に利益を追求する

・ ガラス張りで経営する

第3章 仕事の流儀

高い志を抱き、具体的な目標を立てる。絶対に達成するという強烈な 願望を持ち、成功するまであきらめずにやり抜く。そして、達成した喜 びを分かち合う

・ 驚きを超え、 感動をお客さまに届ける

・ 夢を描き、追い続ける

・ 一人ひとりがKDDI

・ ダイバーシティが基本

・ 売上を最大に、経費を最小に

・ 筋肉質の経営に徹する

・ リアルタイムで経営する

第4章 行動の原則

・ 自ら燃える

・ 闘争心を燃やす

・ ジブンゴト化する

・ 本気、本音でぶつかる

・ スピード感をもって決断し 行動する

・ 一丸となってやり抜く

・ 目線を上げる

・ 外を見て内を知る

・ チャレンジ精神を持つ

第5章 人生の方程式

・ 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

・ 人間として何が正しいかで判断する

・ 利他の心で考える

・ 感謝の気持ちを持つ

・ 常に謙虚に素直な心で

・ 常に明るく前向きに取り組む

・ 常に創造的な仕事をする

・ どんな仕事も地道に一歩一歩、 たゆまぬ努力を続ける

・ 能力は必ず進歩する

・ 原理原則に従う

・ 現地現物で本質を見極める

・ フェアプレイ精神を貫く

・ 小善は大悪に似たり、 大善は非情に似たり 企業理念

KDDIグループは、全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、 お客さまの期待を超える感動をお届けすることにより、

豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献します。

(9)

KDDI行動指針

KDDI行動指針

KDDIは、企業理念および「KDDIフィロソフィ」を理解し、実践するための具 体的な指針として、2003年に「KDDI行動指針」を制定しました。KDDIのす べての役員・従業員は、この行動指針を遵守することで高い倫理観を維持し、 日々の業務を行っています。

2016年4月には法規制の新設・改廃や社会情勢の変化への対応とグルー プ経営の推進を目的として行動指針を改訂しました。グループ各社の行動 指針についても「KDDI行動指針」を基準に事業の特性などに配慮し、順次制 定・改訂しています。

KDDI行動指針の浸透

行動指針の浸透を目的とした施策を定期的に実施しています。

■ KDDI行動指針の浸透施策(2016年度)

方針 KDDIグループ 活動・実績

KDDI行動指針(基本原則)

Website

■ KDDI行動指針(基本原則)の概要 社員の幸せ、活力ある企業

Ⅰ 人権、個性の尊重

Ⅱ 誠実な職務遂行

Ⅲ 知的財産の尊重

お客さまの満足と信頼の確保

Ⅳ お客さまからの信頼に応えるサービスの提供

Ⅴ 適正な事業活動の推進

Ⅵ 通信の秘密およびお客さま情報の保護・情報の管理 株主、取引先等の信頼

Ⅶ 豊かなコミュニケーションの実践

Ⅷ インサイダー取引の防止

Ⅸ 適切な経理処理・契約書遵守 社会の発展

Ⅹ 環境保全

Ⅺ 反社会的勢力への毅然とした対応

Ⅻ 国際社会の発展への貢献

施策 対象 2016年度実績

eラーニング 正社員・契約社員・

派遣社員 受講率:87%

メールマガジンの配信 正社員 毎月1回配信

企業倫理月間の 社内ポスター掲示

正社員・契約社員・ 派遣社員

2016年10月~11月 実施。ポスターは期間 後も継続掲示

「KDDI行動指針」を基準とし た行動指針の制定または改 訂の推奨

グループ会社 制定…1社 改定…6社

KDDIグループ

(10)

コーポレート統括本部長委員長

(代表取締役執行役員副社長)

コーポレート副統括本部長常任委員 (取締役執行役員常務)

CSR・環境担当役員 (総務・人事本部長) 総務・人事副本部長

購買本部長 渉外・広報本部長

常勤監査役総務部長

※案件に応じ関連役員等が参加

CSR推進・社内浸透体制

CSR委員会

CSR企画立案

CSR推進サポート 情報開示対話

■.CSR委員会の活動内容

・CSR推進体制の整備

・CSR推進計画の策定・更新 代表取締役社長

経営会議

ステークホルダー グループ会社

各部門 国内総支社(注)

人権部会 環境部会

CSR・環境推進室事務局 報告

注 全国を10地域にわけ、各地域のCSR活動、総務・人事関連を管轄する部門

CSR推進体制

CSR推進の考え方

KDDIの事業の基盤となるCSR活動として、多様なステークホルダーとの対 話の機会を通じた事業改善、CSR調達、ダイバーシティ&インクルージョンの 推進、事業継続計画(BCP)対応などがあります。これらとともに、事業活動に よって生じる社会への影響を自社のバリューチェーンに則して把握し、発生 する社会課題を、商品やサービスの提供を通じて解決するCSR活動を展開し ています。

事業を通じたCSR活動と事業を支えるCSR活動をともに推進していくこと で、KDDIは「事業の発展」と「持続可能な社会の発展」を両立していきます。

CSR推進体制

KDDIにおける経営とCSRの戦略的な統合および全社CSR活動推進のため の施策は、CSR・環境推進室が企画・立案しています。CSRの方針策定や重要 な案件については、コーポレート統括本部長(代表取締役執行役員副社長) を委員長、CSR・環境推進室を事務局とする「CSR委員会」(年2回開催)で議 論・決定しています。審議内容は定期報告として経営会議に報告されます。 KDDIは、CSR・環境推進室が推進役となってCSR委員会での策定事項を、国 内外の関連部門へ展開し、部門横断的な活動を行っています。また、委員会 の下には「人権部会」「環境部会」の2つの部会を置いています。

なお、CSR・環境担当役員については、CSR・環境課題のKPI達成度が賞与に 連動しており、責任の所在を明確にした体制になっています。

■ 2016年度 CSR委員会での主な議題

・第4期環境保全計画の策定(「KDDI GREEN PLAN 2017-2030」)

・国内外のCSRトピックスの共有

■ 人権部会

KDDI人権方針にもとづき、KDDIグループ全体の事業活動において、人権 を尊重していくための施策等を随時、協議します。

人権とは、例えば以下のものが該当します。

・ 児童労働、強制労働の禁止

・ 事業活動における各種人権差別の禁止(人種、性別、宗教、国籍、年齢、性的 指向など)

・ 通信事業に関わるものとして通信の秘密の保護、表現の自由の制約、基地 局建設に関わる立ち退き要請など

■ 環境部会

KDDIおよびグループ会社のCSR活動、環境保全活動に関わる方針ならびに 計画などに関する事項について協議します。

方針

KDDI KDDI

体制

情報開示対話

(11)

ステークホルダーエンゲージメント

ステークホルダーエンゲージメントの考え方と体制

KDDIの事業は、お客さま、株主さま、お取引先さま、従業員とその家族、地 域社会などのステークホルダーの皆さまと関わりを持っています。KDDIは、 事業活動に関わるすべてのステークホルダーを「お客さま」ととらえ、「新た な体験価値」を提供し、ご満足を実現するために、さまざまな活動を行ってい ます。

活動においては、GRI(G4)、SASB、IIRC、ISO26000等のCSRの国際規格 や、投資家からのヒアリング項目をチェックリストとして使用し、現状分析お よび課題に対する対処方針を策定し実施しています。

また、KDDIは、CSR・環境担当役員が責任者となりステークホルダーダイア ログを実施し、ステークホルダーの皆さまのご意見・ご要望を経営に取り込 み、改善していく仕組みを構築しています。

具体的には、各エンゲージメント結果は、社内で報告・共有されることはもち ろん、その重要性に応じて各委員会や経営会議などで報告され、意思決定に 反映されます。支えてくださるすべてのステークホルダーの皆さまとの対話 を尊重し、ステークホルダーの皆さまとの共創を積み重ね、社会的課題に積 極的に取り組み、豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献していきます。

方針・体制 KDDIグループ

ステークホルダーダイアログ

Website

すべての ステークホルダー

=「お客さま」

KDDI

ステークホルダーの相関図

サービス ご利用者

従業員・家族

お取引先

行政機関/

業界団体 NPO・NGO

地域社会 株主・投資家 働きがい

パートナー シップ

健全な関係 対話と協働

連携と強調 信頼関係

サービスご利用者の 満足

(12)

ステークホルダーエンゲージメント

ステークホルダーエンゲージメント実績

活動・実績 KDDI

ステークホルダー 主な窓口 コミュニケーション方法 頻度 内容 経営および事業活動への反映

サービスご利用者 信頼にこたえ、安心・安全で価値ある商品・ サービスを提供し、ご満足(お客さま体験 価値)を追求します

お客さまセンター auショップ

お客さまセンターへの問い合わせ 随時 ・ 電話およびメールフォームでのご回答 ・ お客さま体験価値を提供するビジネ スへの変革

各種ホームページやSNSでの発信 随時 ・ 会社内容・事業活動の情報発信 ・ 情報の適切な発信 auショップ窓口 随時 ・ 製品やサービスの改善内容の社内へのフィードバック

およびお客さまへの結果のご報告 ・ 主管部門による製品・サービスの利便 性向上、安全性の担保

日々の営業活動 随時

株主・投資家 誠実かつ公正な情報開示と、積極的なコミ ュニケーションにより、信頼関係の構築を 図ります

総務部 IR室

株主総会 年1回 ・ 事業報告、連結決算報告書、計算書類、監査結果の報告

・ ガバナンスの強化

・ ホームページや情報ツールを通じた 真摯な情報の発信

決算説明会 年4回 ・ 決算・事業取り組み等の報告

投資家さま向けセミナー

投資家さま向け情報ホームページ等 随時 ・ 決算・事業取り組み内容等につき説明・意見交換 地域社会 連携・協調を図り、地域社会の一員として

の役割を果たします 全国の総支社

CSR・環境推進室

各地域での社会貢献活動 随時 ・ 地域行政などを通じた意見交換

・ 地域住民との交流および地域の安全・発展への貢献 ・ 地球環境保全活動への反映

・ 行政や地域と連携した社会課題の解決 KDDIスマホ・ケータイ安全教室 随時

NPO・NGO 対話と協働を通じ、より良い社会づくりに 貢献します

KDDI財団を通じた活動 随時 ・ 世界各地域における社会貢献活動

・ 先進的な取り組みへの参画 ・ 地域ごとの社会課題やニーズの把握

NPOなどと協働した活動 随時

行政機関/業界団体 法令を守り、健全な関係を保ちます 渉外部 協議会などへの参加 随時 ・ 各種協議会への参加および意見交換 ・ 各種ガイドラインや規制緩和への提言

従業員・家族 すべての従業員が働きがいを持てる、

活力のある企業であり続けます 人事部総務部

従業員意識調査 年1回 ・ 組織の活性度に関する意識調査 ・ 全社組織⾵⼟の状況分析と各所属で

の取り組み課題抽出

・ 人権の尊重 経営層と従業員の意見交換 年数十回 ・ 労使間の課題について協議・相互理解

KDDIスポーツフェスティバル

(労働組合との共催) 年1回

・ 家族も含めたKDDIグループ社員同士および経営

層との交流 ・ 全社一体感の醸成

お取引先 相互の信頼にもとづくパートナーシップを 構築し、公平・公正な取引を通じて、適正な

事業活動を行います 購買統括部 アンケート調査および意見交換会 年1回 ・ CSR調達方針の共有 ・ サプライチェーンを通じたCSR調達の

推進

(13)

ステークホルダーエンゲージメント

外部イニシアティブへの参画

KDDIは、豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献するため、国内外のイ ニシアティブ・団体に参画し、リーダーシップを担うよう努めています。

活動・実績 KDDI

イニシアティブ 役職

通信の国際標準化

ITU‐R(無線セクター) ・ RRB議長・ SG4副議長(衛星通信)

ITU‐T(標準化セクター)

・ SG3議長(料金・政策)

・ SG9議長(映像伝送・ケーブルテ レビ)

・ SG17副議長(セキュリティ) GSM Association 理事

安⼼・安全な社会の構築

一般社団法人 日本スマートフォンセキ

ュリティ協会(JSSEC) 副会長/理事 一般社団法人 企業アクセシビリティ・

コンソーシアム(ACE) 理事 地球環境の保全

ICT分野におけるエコロジーガイドライ

ン協議会

(14)

社会の課題と4つのCSR重要課題

●ユニバーサル対応

●地域社会への参画

●新技術・サービスの開発

●サプライチェーンマネジメント

●人権の尊重

●企業統治

●情報セキュリティ

●情報開示

●雇用創出

●震災復興

●途上国支援  (貧困・難民・食料問題など) KDDIが取り組んでいる社会の課題

社会にある さまざまな課題  会()の

持続的成長のためのCSR課題 高 安心・安全な情報通信社会の実現

●安心・安全な情報通信サービス・商品

●青少年の健全な育成支援(有害情報対策など)

●シニアのデジタルデバイド解消

地球環境保全への取り組み

●気候変動問題

●製品・サービスの環境負荷低減

●廃棄物削減、再資源化

●生物多様性

安定した情報通信サービスの提供

●安定的な情報通信サービスの提供

●大規模災害時の対応

多様な人財の育成による活力ある企業の実現

●ダイバーシティ

●少子化・高齢化

●多様な働き方の推進

●労働安全衛生 重要課題(社会)

重要課題(環境)

重要課題(ガバナンス)

重要課題(社会) KDDIのCSR重要課題

4つのCSR重要課題

KDDIのCSR重要課題

KDDIは、事業活動に関わるさまざまな課題のなかから、社会的な関心が高 く、かつKDDIが社会とともに持続的成長を目指すために重要な課題として、 4つのCSR重要課題を定めています。

CSR重要課題の浸透

KDDIは、特定したCSR重要課題をグループ全体に浸透させるよう取り組ん でいます(推進担当:KDDI CSR・環境推進室)。

さらに、ダイアログをはじめとして、ステークホルダーと積極的な対話を行 い、そのなかでいただいたご意見やご指摘を今後のCSR活動の推進に反映 させています。

方針 浸透 重要課題の対象範囲 浸透のための施策

社内 KDDIおよびグループ

165社 ・ イントラネット、社内報による意識啓発

・ eラーニングの実施

社外 お取引先さま 「KDDI CSR 調達方針」および「KDDIサプ ライチェーンCSR推進ガイドライン」によ る啓発

KDDIグループ KDDIグループ

安定した情報 通信サービスの

提供

安心・安全な 情報通信社会の

実現

多様な人財の 育成による活力 ある企業の実現

地球環境保全 への取り組み

重要課題特定および見直しのプロセス

ステークホルダーダイアログ

Website

検討すべき社会課題の把握、整理 KDDIを取り巻く社会課題を抽出。

抽出にあたっては、自社の方針に加え、GRI G4やSASB、 ISO26000などの世界的な枠組みや、国内外の社会課題、 CSR評価項目を加味し、課題項目を特定

優先順位付け・妥当性の確認

STEP1で抽出した課題項目を「①社会(ステークホルダー)の 関心」「②KDDIの持続的成長のためのCSR課題」の2軸で優先 順位付けし、双方にとって重要度が高い4つのテーマを特定

重要課題の特定

特定した4つのテーマはCSR・環境委員会(現 : CSR委員会)で 妥当性を確認し、重要課題として特定

STEP

1

STEP

3

STEP

2

(15)

4つのCSR重要課題

CSR重要課題における目標・実績・課題

2016年度のCSR重要課題における主な目標と実績および2017年度の主な課題とその対策案を報告します。 活動・実績

〈評価指標〉

A+ : 課題に対し大幅な成果が得られた A : 一定の成果が得られた

B : 取り組みを行ったが、成果を得るにいたらなかった C : 取り組めなかった

〈優先度の指標〉 優先度の高い項目順に

「A、B、C」で評価

優先度 重要課題 目標およびKPI バウンダリー 2016年度活動実績 評価 今後の課題

組織内 組織外 A 安定した情報通信サービスの提供

(大規模災害対策のさらなる強化) ・ 災害対策訓練において抽出された課題改善率

100% ● ● ・ 課題改善率100%

A ・ 被災地域の的確・迅速な情報収集体制の構築

・ 設置型船舶用衛星アンテナを活用したさらなる衛星ネットワー ク環境の強化

B

CSR活動推進体制の強化 ・ CSR委員会における次期環境保全計画の審議お よびCSR活動に関するPDCAの実施

・ 第4期環境保全計画「KDDI GREEN PLAN 2017-2030」 の策定・公表

・ SDGsを参考にしたCSR重要課題の見直し着手 A+

・ 環境保全計画の進捗報告

・ SDGs等、社外ステークホルダーの声を取り入れた重要課題の 選定

・ 事業を通じた戦略的なCSR活動の推進

・ CSRに関する従業員の認知・意識の向上

B

理念・規範の浸透 ・ 「KDDIフィロソフィ」の継続した浸透活動

・ 改訂した「KDDI行動指針」の浸透

・ 「KDDIフィロソフィ」全従業員向け勉強会のべ参加人数  24,787名

・ 「KDDI行動指針」関連eラーニング受講率 87%

・ 全社員を対象としたコンプライアンス関連レクチャーメール の配信

A

・ 「KDDIフィロソフィ」の継続した浸透活動

・ コンプライアンスに関するレクチャーメールの継続配信

A

安心・安全な情報通信社会の実現  (「KDDIスマホ・ケータイ安全教 室」の品質向上)

・ KPI向上に向けた施策の検討(トラブルの多様化 にともなうプログラムの見直し、シニア向け講座

に関する新しいニーズへの対応)

・ ジュニア向け講座満足度93.7点

・ シニア向け講座理解度 82%

・ 防災対策を学ぶコースの新設(シニア向け講座) A

・ トラブルの多様化にともなう各種プログラムの充実

・ ジュニア向け講座:講師満足度94%、教材満足度94%、再 申込意向度92%

・ シニア向け講座:理解度83%、活用度85% A 多様な人財の育成による活力ある

企業の実現(ダイバーシティのさら なる推進)

・ 2020年度末までに女性ライン長200名登用に

向けた施策の推進 ● ・ 2017年4月1日時点の女性ライン長111名

A ・ 2020年度末までに女性ライン長200名登用に向けた施策の 推進

B

サプライチェーンCSRの推進 (1) KDDIサプライチェーンCSR推進ガイドライ ン」のお取引先さまへの公開

(2) CSR調達アンケート回収率ほぼ100%

(3) 産業廃棄物処理委託会社および携帯電話手 分解作業委託会社に対する監査の実施

● ●

(1) CSR調達アンケートの実施

(2) CSR調達アンケート回収率ほぼ100%とともに「KDDIサ プライチェーンCSR推進ガイドライン」の周知実施

(3) 監査実施率 100% A

・ お取引先さまと協働したCSR推進

・ KDDIサプライチェーンCSR推進ガイドラインの英語版公開

ガバナンス社会

KDDI

(16)

優先度 重要課題 目標およびKPI バウンダリー 2016年度活動実績 評価 今後の課題 組織内 組織外

B 人権への対応 ・ 全従業員への人権啓発の推進

● ● ・ LGBTへの対応に関するeラーニングの実施

・ ステークホルダーダイアログを通じた人権リスクの認識

・ ビジネスと人権に関する国際会議への出席 B

・ 人権尊重に向けた啓発活動のさらなる工夫

A 地方創生を目的とした新規施策の

検討および実施 ・ 地方創生に結びつく継続した支援活動の実施 ・ 鹿児島県・喜界島での「しまものプロジェクト(しまものラ

ボ)」の実施 A+ ・ 「しまものプロジェクト(しまものラボ)」の年間1エリア以上での実施

・ 地方自治体やNGO、NPOとのパートナーシップ強化

A 地球環境保全への取り組み

(第3期中期環境保全計画の遂行)

・ 電力消費量(省エネ対策を講じない場合との比 較) 2016年度までに30%抑制

● ●

・ 目標達成 41.8%抑制 A+

・ 「KDDI GREEN PLAN 2017-2030」の遂行  地球温暖化対策

 循環型社会の形成  生物多様性

・ 加入者あたりの電力消費量(2011年度比) 15

%削減 ・ 目標達成 38%削減 A+

・ トライブリッド基地局設置数 100局(2012年

度目標) ・ トライブリッド基地局設置数 100局(2013年3月末) A

・ 撤去通信設備のゼロエミッション徹底  最終処分率 1%以下

(最終処分率1%以下をゼロエミッションと定義) ・ 目標達成 0.4% A+

・ 使用済み携帯電話のマテリアルリサイクル率 

99.8%以上 ・ 目標達成 99.8% A

・ 自社ビルおよび本社ビルを対象とした一般廃棄

物のマテリアルリサイクル率 90%以上 ・ 目標未達 83.6% B

A 第4期環境保全計画の策定 ・ 2017年度以降の中期計画の検討 ● ● ・ 「KDDI GREEN PLAN 2017-2030」を策定、公表 A+ B サプライチェーンの課題把握 ・ 3ヵ年の傾向把握による今後の削減施策の検討

(次期環境保全計画への反映) ● ・ スコープ3について、2015年度分全15項目の算定・公表 A ・ 5ヵ年の傾向把握によるさらなる削減施策の継続検討 B 環境コミュニケーションの強化 ・ エンゲージメントにおいて抽出された課題への

対応 ● ・ CSR調達、グリーン調達のさらなる推進 A ・ 「KDDI GREEN PLAN 2017-2030」に関する全社員向けeラー ニングの実施

C 生物多様性保全の推進 ・ 生物多様性保全の新たな取り組みの検討 ・ タブレット端末とソリューションサービスを活用した森林

調査を実施、新たな取り組みとして害獣被害対策に着手 A ・ 生物多様性保全の新たな取り組みの実施

環境

4つのCSR重要課題

社会

〈評価指標〉

A+ : 課題に対し大幅な成果が得られた A : 一定の成果が得られた

B : 取り組みを行ったが、成果を得るにいたらなかった C : 取り組めなかった

〈優先度の指標〉 優先度の高い項目順に

「A、B、C」で評価

(17)

4つのCSR重要課題

CSR重要課題の見直し

KDDIは、2008年にCSR重要課題を特定しましたが、国連「持続可能な開発 目標(SDGs)」やパリ協定の採択・発効など、近年の大きな社会情勢の変化を 受けて、特定済みの重要課題が現状に即しているのかどうかを再確認するた め、重要課題の見直しを行っています。

CSR課題の特定にあたっては、GRIスタンダードにもとづき「ステークホルダ

KDDIのSDGsへの貢献

KDDIは、世界中のモバイル通信事業者を代表する「GSMA」の理事に、 2017年1月から選任されています。GSMAは、SDGsが掲げる17の目標に 対して貢献していくアプローチを発表しており、2017年2月には災害発生時 に通信事業者が保有するビッグデータを活用し、人道支援に役立てるイニシ アチブ「Big Data for Social Good」を開始しました。KDDIもこの取り組み に参画しています。

ーの評価や意思決定への影響」と「自社が社会・環境・経済に与えるインパク ト」の2軸から検証を行いました。本検証ではステークホルダーの評価の視 点として、SDGsを軸にしており、検証の過程で、SDGsの17の目標および 169のターゲットに対するKDDIの現状の重要課題および事業活動との関 連性を洗い出し、マッピングを行いました。

あらためて特定している重要課題については、外部有識者とのダイアログを はじめとする各種ステークホルダーエンゲージメントを通じて妥当性を検証 しており、2017年度には策定した重要課題を公表するとともに、SDGsへの 貢献を意識して事業活動を行っていくために、社内浸透を図っていきます。

方針・体制 活動

KDDIの事業・CSRとSDGsの関連性

貧困を なくす

飢饉を なくす

健康と 福祉

質の 高い教育

ジェンダー 平等

きれいな 水と衛生

誰もが 使える クリーン エネルギー

ディーセント ワークと 経済成長

産業、 技術革新、

社会基盤

格差の 是正

持続可能な まちづくり

持続可能な 消費と生産

気候変動への アクション

海洋 資源

陸上の 資源

平和、 正義、 有効な制度

目標達成に 向けた パートナー

シップ 安定した情報通信

サービスの提供

安心・安全な

情報通信社会の実現

多様な人財の育成による

活力ある企業の実現

地球環境保全への

取り組み

その他の課題 ● ● ● ● ● ●

事業活動 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●

KDDI KDDI

(18)

・ 被災地域の的確・迅速な情報収集体制の構築

・ 被災地が通信断となった場合における外部ステークホルダーも含めた連 携体制の構築

・ 設置型船舶用衛星アンテナを活用したさらなる衛星ネットワーク環境の強化 本重要課題に関する取り組み

KDDIのアプローチ 対象となる主なステークホルダーと課題

今後の課題

社会課題の認識

高度情報化社会において、通信サービスはもっとも重要なライフラインと いえます。このライフラインを阻害する自然災害やサイバーテロなどは、社 会・経済そのものを低迷させる大きな要因となります。人々が安心して暮ら せる地域社会を支えるため、いかなる状況であろうとも、24時間365日安定 した情報通信サービスを提供し続けること、それがKDDIに課せられた責務 です。

KDDIのリスクと機会

・ 自然災害やサイバーテロ等のいかなる理由によっても、KDDIで通信不可 能な状況に陥った際には、自社の企業価値の低下が予測されます。

・ 不測の事態でも情報通信サービスを提供し続けることが、社会・経済全 体を支えることにつながり、その結果、自社の価値向上につながると考え ます。

KDDIのマネジメント

大規模災害時の経営体制として、事業継続計画(BCP)を策定するとともに、 防衛省や自衛隊と災害協定を締結しています。また、KDDIセキュリティオペ レーションセンターでは、サイバー攻撃に対する検知・分析、防御を担い、24 時間365日体制で通信状況を把握しています。これらの強固な体制によっ て、災害やテロ発生時であっても迅速に対応します。

情報セキュリティにおいては「情報セキュリティ委員会」のもと、「KDDIグル ープ情報セキュリティ共通基準」によるグループ各社の運用体制を整備して います。

また、経営の効率化と透明性の向上に努め、経営基盤を堅固で安定したもの とするため、グループ全体のガバナンスを強化しています。加えてKDDIでは

「リスクマネジメント本部」を中核とした体制によって内部統制活動を進め、 リスクが発現しにくい企業体質を目指しています。すべての役員・従業員が 遵守すべきコンプライアンスの基本原則は「KDDI行動指針」に定め、浸透を 図っています。

■ 方針

・ 災害対策規程

災害時の復旧支援

Page_18

コーポレート・ガバナンス

Page_44

ネットワーク品質の管理・向上

Page_26

主要指標(KPI)

2016年度目標 2016年度実績 2015年度の全社災害対策訓

練において抽出された課題改

善率 100% 100%

【課題】

・ いつでもどこでも快適に つながるネットワークの提供

・ 災害時のネットワーク維持と 早期復旧

・ グループガバナンスの強化

セキュリティポリシー

Website

安定した情報通信サービスの提供

重要課題①

KDDI行動指針(基本原則)

Website

内部統制システムに関する基本的な考え方および その整備状況(コーポレート・ガバナンス報告書 P14 )

Website

お取引先

従業員

行政機関 NPO・NGO 地域社会 株主・投資家 サービス

ご利用者

お取引先

従業員

行政機関 NPO・NGO 地域社会 株主・投資家 お客さま

■ 2017年度目標

2016年度の全社災害対策訓練において抽出された課題改善率:100%

(19)

KDDIのアプローチ(災害時の復旧支援)

災害時は「家族や知人の安否を確認したい」「被災地域の救助活動に利用し たい」と望まれる方が多く、携帯電話やスマートフォンの需要が高まります。 KDDIはお客さまの要望にこたえられるよう災害に強い通信ネットワークの 構築を図るとともに、万が一、ネットワークが被災した場合でも、早急に復旧 する万全の体制を日本全国で構築しています。

大規模自然災害事業継続計画(BCP)

KDDIは、東日本大震災の経験を踏まえ「大規模自然災害事業継続計画

(BCP)」を策定しています。同計画は、「社員とその家族の安全確保」「指定 公共機関として通信サービス継続の責務を果たす」ための施策を講じたもの で、災害発生時の初動から本格復旧までの対応をルール化するとともに、固 定・移動回線の全面停止に備えて全国の主要拠点を結ぶ衛星ネットワークを 構築しています。また、避難所への支援についても規定しています。 BCPの実効性は定期的に実施する「災害対策訓練」により評価しており、課題 や改善点は今後のBCPに反映し、より強固な災害対策の基盤構築に役立て ています。

■ 災害時における災害対策本部の設置

災害時には、KDDI本社および現地において、社長を本部長とする対策本部 を設置し、被災規模に応じたネットワーク復旧体制を発動して情報把握を行 います。

短時間でネットワークの復旧を図るため、災害対策本部および現地対策室の 社内連絡体制を早期に確立するとともに、予備品および復旧資材などの緊

安定した情報通信サービスの提供.

重要課題.①

災害時の復旧支援

急輸送手段を確保し、災害対策用設備(非常用発電機、車載型無線基地局、 移動電源車など)を用いて復旧作業にあたります。

au災害復旧支援システムの導入

KDDIは、災害発生時に被害状況の早期把握と的確な復旧プランを策定する ため、「au災害復旧支援システム」を全国10ヵ所のテクニカルセンターに導入 しています。エリアの被害状況、重要拠点の状況、避難所や避難ルートの情報 を一元管理し、リアルタイムで地図に反映して復旧優先エリアを把握できるこ とから、被害が広範囲にわたる場合でも効果的な復旧対応が可能です。

災害時の通信サービスを確保するための設備対策

■ 基幹伝送路の多ルート化と経路分散

安定した通信を確保するため通信設備の収容分散などを行い、通信線路の二 重化(陸上光ファイバー)を図るとともに、障害時には自動切換で通信網を救

方針 KDDI

方針・体制 KDDI

体制

体制

KDDI

KDDI

済するネットワーク構成となっています。また、海底ケーブルなども使用して通 信線路の多ルート化を行い、通信網の高信頼性を確保しています。万一トラブ ルが発生した際には、迂回措置を実施して通信の救済を図っています。

■ 通信局舎および電気通信設備の耐災害性の強化

被災地エリアの通信設備に迅速に電源を供給できるよう、移動電源車・非常 用発電機の配備を増強しています。さらに、被災地エリアの通信サービス確 保のために、無線エントランス回線や車載型基地局・可搬型基地局の増強、 約2,200の携帯電話基地局に24時間以上稼働可能なバッテリーを装備して います。

「陸」 「海」 「空」での災害対策の取り組み

被災時の迅速なエリア復旧のため、車載型基地局・可搬型基地局や船舶に設 置した可搬型基地局による「船舶型基地局」に加え、空から通信エリアを構築 する「無人航空機型基地局(ドローン基地局)」にも取り組んでいます。ドロー ン基地局は、災害時に携帯電話サービスの利用が困難なエリアの復旧を目 的に、陸上や海上からの携帯電話サービスの提供が困難な状況においても、 上空からの一時的な携帯電話サービスの提供が期待できます。また、携帯電 話サービスの復旧に加え、被災地の様子を上空から撮影し、リアルタイムで 被災地外のエリアに映像配信する機能の具備も検討しています。今後ドロー ン基地局の実用化に向けて、実験試験局の免許を取得し、災害発生を想定し た実証実験を各地で実施していきます。

ハイライト

活動・実績 KDDI

災害時に備えた取組み

Website

(20)

KDDIのアプローチ 対象となる主なステークホルダーと課題

今後の課題

社会課題の認識

スマートフォンや携帯電話などICTの急速な普及にともない、社会の利便性 が高まる一方、それらを通じて子どもたちがトラブルに巻き込まれたり、高齢 者のデジタルデバイド(情報格差)が拡大するなど、課題が山積しています。 こうした問題を受け、小・中学校の新学習指導要領(文部科学省)において、 情報モラルを身に付けることが新たに明記されるなど、情報モラル教育への ニーズが高まっています。

また、2016年4月に施行された「障害者差別解消法」では、企業に対し、製品・ サービスにおいて、障がいのある方々へ配慮することが求められています。

KDDIのリスクと機会

・ KDDIが提供する商品・サービスを通じ、幅広いお客さまが、スマートフォン や携帯電話、インターネットを介しての犯罪やトラブルに巻き込まれるとい った、社会的・経済的リスクが想定されます。

・ 特に社会的弱者である子どもたちや高齢者、障がいのある方が安心・安全 に、快適にスマートフォンを利用できるよう、さまざまな機能を搭載した端 末やサービスを提供することで、新たな需要を創出しています。

KDDIのマネジメント

・ KDDIは、子どもたちが安心・安全にコミュニケーションを図れるよう「青少 年の安心・安全に関するKDDIの基本方針」を策定。「KDDIスマホ・ケータ イ安全教室」の活動を通じて、子どもたちや高齢者が安心・安全にスマート フォンや携帯電話を利用していただけるよう、リテラシーを高めてもらうた

めの啓発活動を実施しています。受講者の満足度、理解度などを主要指標 とした目標を設定し、講座品質の向上に努めています。

・ 製品・サービスにおいては、年齢、障がいの有無、国籍などにかかわらず、す べての方に快適に、楽しくご利用いただく「フレンドリーデザイン」を推進し ています。

・ KDDIの事業活動における顧客情報保護に関しては、「プライバシーポリ シー」を施行し運用しています。

■ 方針

・ 子ども、シニア、外国人、障がいのある方など、幅広いお客さまニーズへの 対応

・ トラブルの多様化にともなう「KDDIスマホ・ケータイ安全教室」プログラム の充実

・ プライバシー保護、データセキュリティを最優先した製品やサービスの 提供

本重要課題に関する取り組み

主要指標(KPI)

KDDIスマホ・ケータイ安全教室 2016年度目標 2016年度実績

ジュニア向け講座満足度 90点 93.7点

シニア向け講座理解度 83% 82%

【課題】

・ 製品・サービスの安心・安全な利用

・ 幅広いお客さまニーズへの対応

ICTサービス利用の啓発活動

Page_20

製品・サービスへの責任

Page_29

青少年の安心・安全に関するKDDIの基本方針

Page_20

プライバシーポリシー

Website

安心・安全な情報通信社会の実現

重要課題②

お取引先

従業員

行政機関 NPO・NGO 地域社会 株主・投資家 サービス

ご利用者

お取引先

従業員

行政機関 NPO・NGO 地域社会 株主・投資家 お客さま

■ 2017年度目標

・ ジュニア向け講座 講師満足度:94% 教材満足度:94% 再申込意向度:92%

・ シニア向け講座 理解度:83% 活用度:85%

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